衿や袖口のお手入れ その1
カテゴリー:和服のお勉強

着物も「汚れたら、丸洗いや洗い張りに頼めばよし!」
とは思うのですが、普段着物をよく着てると
丸洗い代も洗い張り+仕立て代も
積って出費もそれなりに・・・。
日常のちょっこっとした手入れと工夫で
着物のもちはずいぶん違ってきます。
衿、袖口のファンデーションや皮脂などの汚れはベンジンで落とせます。
私の場合はこんな風にしています。
≪用意するもの≫
○ベンジン・・・色々ありますが臭いもマシで安価な
「リグロイン」が今のお気に入りです☆
ベンジンは薬局で100ccで160円くらいで売ってます。
ベンジンはスプレー容器に入れ替えます。
いつの間にか揮発してしまうので上の写真の様に
ビニール袋に入れて保管してます。
○タオル
○スリ込筆・・・鹿毛や馬毛やいろいろあります。この大きさなら
一本500円くらいで画材屋で売ってます。
『馬毛シミ抜き』というしみ抜き専用の筆(ブラシ?)もありますよ☆
○(筆にベンジンを浸す小皿があればなお便利かも。)
≪注意点≫
☆ ベンジンは火気厳禁です。
☆ 大島紬にベンジン等の薬品は禁物です。
薬品は天然染料と科学反応をおこして
色落ちの原因となるとのことです。
または輪ジミになりやすいとの話もあります。
☆ けして筆で擦ったりしないでください。
シミは染み抜きに出して取れる可能性がありますが、
繊維が擦れてしまった物はどうにもならないからです。
☆ ドライヤーは 温風はいけません。送風でかけてください。
熱に縮みやすい生地があるからです。
☆ この方法で何でも綺麗にできるわけではありません。
ものによっては大失敗もあるかもしれません。
パールトン加工や金箔・金糸・銀糸が使われている部分など
ベンジンが駄目な部分もあるそうです。
一張羅や大事な着物は専門店にお任せがオススメです。
先ずは表に出ない部分で試してみましょう。
ベンジンでの手入れの初めての方は
ベンジンの染み込む様子や乾き具合、
汚れを溶かす感じが分かるので
失敗しても許せるきものから試してみてくださいね。

タオルの上に汚れた箇所を出して、
汚れめがけてシュッ、シュッとベンジンをたっぷり目に吹きかけます。
スプレーすることで、「ベンジンを含ませた布でたたく」より
ずっと、輪ジミに成りにくくなります。
くっきりした輪ジミを上手くぼかすのは結構「技」が要るのです。
今のところ、この方法が輪ジミ対策に良いかと思ってます。
そして、筆で汚れをタオルに移しやすくする為に
ベンジンに浸した筆をポンポンポンします。
ポンポンした部分を上からタオルでおさえて
汚れを移します。これを繰り返します。
塩瀬の半襟だったら、汚れた部分にスプレーした後
織りの流れに沿ってポンポン優しく筆を進めます。

バチ衿なら衿の山を平らにして、スプレーしてポンポン。

袖口も忘れずに
この後、袖口の山も衿と同じように平らにすると
汚れが付いてるのが良くわかりますよ☆ポンポン。

最後はドライヤーでぼかした側から内に向かって、
送風で乾かして完成です。
毎回、キチンと半襟をかけ替える方もいますが、
これで、半襟も綺麗になっちゃうので
頻繁に半襟もかけ替えなくって済みま〜す☆
おためしあれ〜。
2008年08月26日 16:58

